発症1週間後までの虚無
こんにちは。みなさまお勤めご苦労様でございます。おしりの健康に感謝し、今日も一日がんばりましょう。
はい。ということで、麻酔もそこそこに切開をした翌日からのお話です。
経過を見るためにまた病院へ。あ〜またパンツ脱ぐんだよね。あ、昨日と同じ看護師さんだ。こんにちは。苦笑い。
「痛みは楽になったでしょ〜ちょっと指入れるよ〜」
ウオオオオオオォォォォ…
前日の1/100くらいの痛みと新感覚が私を襲う。昨日どんだけ痛かったんだよ。耐えきれず触診中止。呆れた顔で先生。
「たぶん痔ろうだけど痛そうだからやめたw また1週間後くらいに来てね」
え、それだけかよ。てか医者ってなんでタメ口なの?初対面でタメ口の大人こわいよ。
グリグリやられただけで数千円とられる。やっぱりこの世界線おかしい。
帰宅。痔ろうについてスマホの充電がなくなるまで検索。
「手術しないと治らない」
「おしりに2つ目の穴が開く病気」
「膿のトンネルができてる」
どうやら、便の出口のちょっと中から細菌が入って膿が発生、それが括約筋の中を通って皮膚の直下に溜まってたらしい。前日はそれを決壊させただけ。原因の「トンネル」を切らないことには一生治らないんだってさ。
わけがわからない。いたって健康体の俺が一晩寝ただけでなんで?怖いというより不思議だった。
結構ヤバそうな病気だってことがわかって、今の病院だと入院もできないのでそういう病院を探して1週間後に突撃。それがこちら。
横浜からひと駅の松島病院。日本でいちばん痔の手術やってるとこらしい。北海道から沖縄まで色んなとこから患者さんの来るすご腕っぽい。つよそう。
そういえば近くに期間限定でうんこミュージアムがあるらしいですね。なんか狙ってんだろ。許さねえ。
(参考画像、http://www.kids-event.jp/event/10938/より引用)(論文には引用元を書こう)(は?)
靴を預け中へ。人がすごい。さすがです。
初めに看護師さんとタイマンの"問診"がある。すごい効率的。感心してる場合かよ。
いろいろ話して2階で診察。きれいな女医さんだった。だからなんでこんなに女の人いるの?でも、わざわざこういう専門に来たってことはそれほど熱意と知識と技術があるってことだし、信頼できるよね。
指入れたり鏡入れたりしたらしいんだけど、そのたびに奇声をあげる自分。痛くはないんだけど違和感ハンパないって!声に気づいて看護師さん増員。見ないで〜〜!!!
「痔ろうでほぼ間違いないですね」
号泣。人生初の入院と手術が痔か。そのあといくつか検査。
まずは血液検査。これは余裕。針を刺すところからずっと見てられる。
次は超音波検査。これはヤバい。部屋に入ったところからヤバい。ベッドの上に直径1.5センチくらいの棒が。入れるんですね。
「じゃあ入れていきますね〜」
メチャクチャツーブロックキメてる若手のお兄さん先生だった。やっぱり力んじゃって入らないっぽい。
「力んじゃうね〜、こういうの入れるの初めてでしょ?まあ、そういう経験があっても困るんだけどねw」
クスッと笑った隙を見逃さず棒を突っ込まれる。すげえ、プロだ。
結果、痔ろうが確定。ツーブロ兄貴ありがとう。
この後は大腸内視鏡検査の予約をして終わり。朝9時くらいに来て12時くらいには終わったかな。
ちなみに、薬局は目の前のじゃなくて外に出て少し右に歩いたのが空いててオススメ。
こんな感じで松島病院マジ神。ほんとのプロ集団。電車で2時間くらいなら行く価値あるから、みんなも有事のときは行ってみて。
第2話終わり。次は大腸内視鏡検査とかそこらへんの話をします。同じ境遇の人の支えにならんことを。
虚無の始まり、発症。
(下の話がメインです。相当マイルドですが苦手な方はブラウザバックを。)
時は4月4日。その日は突然やってきた。目覚ましを止め起き上がり朝ごはんを食べる。
「あれ?お尻痛いな」
椅子に座ると痛む。経験したことのないタイプの痛みだったので鏡で確認すると、少し腫れている。極度のマザコンなのですぐに母親に相談。
母親「ニキビだから平気!薬買ってくるね!」
まあそんなものかと新学期初の大学へ出陣する。
しかしどうにも歩くだけで痛い。昼ごはんを食べるときもガイダンスを受けるときも痛い。とにかく痛い。
さすがに耐えかねて病院へ。でもここからが本当の地獄だった。閲覧注意。
〜診察室〜
看護師(たぶん20代。女性。なぜ肛門科にいる?失礼だが中年の方が多いイメージだった。関係各位すまん。)「ズボンとパンツ脱いで横になってください〜」
ぼく「あ、はい(看護師多くね?みんな女だし3人いるぞ?)」
で、こんな感じで寝かされる。
タオルで下半身は覆われているので看護師さんには見えていないが変な気分。しゃーない。
医者「あ〜腫れてるね〜痛いでしょ〜、じゃあ切っちゃおうね!」
「え、え、切るんすか?今?ここで?」
「麻酔するですか?しますよね?どのくらい時間?泣きます?叫びます?わわ〜」
もう日本語喋ってない。半パニック。看護師さんに言いくるめられてついに開戦。
「じゃあ麻酔するよ〜」
いてええええええ!!!!!
麻酔って麻痺させるんじゃないのかよ。人生でいちばん痛い。で、麻酔の効き目確認。
「これ痛い?」とさわさわ。
もちろん痛い。
「じゃああと5mL追加ね〜(プスー)」
合計4本は打った。さすがに効いてる(大嘘)のでメスが入る。
いてええええええええええ!!!!!
人生でいちばんの痛みを1分で更新。叫びと涙と汗が止まらない。看護師さんに押さえつけられる。これは現実か?拷問?俺悪いことした?てか生きてる?
「じゃあ拭いて終わりね〜」
ようやく解放、と思ったらグリグリ。人生初座薬を入れられる。痛くはないけど新感覚(は?)
去り際に看護師さんに一礼。「騒いじゃってすみません」。日本男児たるもの、非常時でも礼儀は忘れてはならない。
病名は肛門周囲膿瘍ということで終戦(後でわかるのだがこれは停戦だった)。
原因を医者と一緒にいろいろ探ったんだけど分からなかった。ふつうはお酒か下痢らしいんだけどね。たぶんストレスから来る免疫不足です。思い当たる節がいくつかあったので呪いをかけておきました。お前らもケツ切られろ。
診察室の外で今後の生活の注意点を聞く。風呂は翌日かららしい。きょう風呂入る元気なんてないわボケ。
そんなこんなでお会計。
「9500円です」
は?高くない?wowwow
まず俺は何も悪いことをしていない。そして人生でいちばん痛かった。その上1万円も払うのか?逆に1万円欲しいんだが?看護師さんご褒美は?(他意はない)
近くの薬局で抗生物質とかもらって帰宅。バタンキュー。ちなみに晩ご飯は好物のグリーンカレーだったんでなんも食べなかった。虚無。
〜翌朝〜
患部にガーゼをあてられていたので剥がす。シャワーが解禁なのでおそるおそる浴びるが意外と沁みない。ここテストに出ます。
授業初日なので通称ドーナツクッションを携え仕方なく大学へ。ちなみにドーナツクッションってこんなんです。ほんとは円座っていうらしい。
ダイソーのだけど意外と使える。宣伝しとく。授業中ときどき痛むんだけど痛み止めでなんとかなるレベル。そんなこんなで地獄の底から救われた感。1万円の価値あるわ(意味不明)。
というわけで第1話は終了です。本当の本当の地獄はここからなのですが本人はまだ気づいていません。かわいそう。
じゃんじゃん更新するのでよかったらまた読んでやってください。励みになります。ほな、また。
あ、みんなおしり痛かったらすぐ病院いくんだよ。手遅れになったら大変だからね。